ここしばらく、ずっとビデオの編集をしていた。
「叩けば、音は聞こえる」と「わさいぶ(はなまる)新庄演劇祭ver」の二本。
卒業生に渡すために3月1日まで仕上げなければならない、と少し焦って作業していたのだが、どうやら間に合ったようだ。
二台のカメラで撮影したものをマックのiMovieで一つに合わせる。
片方のデータから音だけを吸い出して、その音の上に別のデータの映像を重ねる。
ソフトの扱いに慣れるまではけっこう大変な思いをしたのだが、慣れてしまうと1時間分の編集が5時間くらいでできる。
とはいえ、画面をにらみっぱなしなので、消耗するのは仕方ない。
もっと使い易いソフトもあるのだろうけど、手持ちのモノでやるしかないので、気合いで処理。
DVDプレイヤーで見れるようにするには、iDVDというソフトで書き込むのだが、それで作ろうとすると焼くのにエラい時間がかかってしまう。
とうてい間に合わないので、データのまま焼いて渡す予定。
すまないがパソコンで見て下さいな。
「わさいぶ(はなまる)」は、こうやって映像で見直してみると、足りないところが多くあったことに改めて気付く。
もちろん許された時間の中でやれることは全部やったのだ。
そのことに関しては全く恥じるところがない。たしかに全部やった。
やったのだが、しかし、エンターテイメントとするには殺陣の勢いも足りず、 感情表現も分かり易く前面に出てきているわけではない。
物語は単純なもので大したことはしていないのだが、 そういうものであればあるほど「単純に面白い」ものにするために、技術的なハードルが上がるのだな。
当時も何度も言ったのだが、あの本が書けなければたぶん今頃は演劇を続けていなかったと思うので、そういう意味では自分にとって非常に大事な舞台だった。
けど、しかし、作品のハードルを無闇に上げてはいけない、と改めて反省。
ハードルを上げているつもりが無かった、というのが、なおさら悪い。
「叩けば、音は聞こえる」の方は、自分でいうのもなんだが面白かった。
滑舌もずいぶん良くなったように思うし、感情の見せ方もそんなにそんなに悪くない。
もちろん、時間が許すなら、まだまだ直すべきところはあるわけだが、この辺りまで行ければ良しとしていいのではないか。
死者の声を聞こうとする、という服喪の儀礼にも適っていたように思う。
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