12月に入った。
年賀状の宛名を整理しながら、ぼんやりと考える。
サムライズは全く動かない状況になっている。
何のために、これだけの年月(といっても十年そこそこだが)いろいろなものを脇に押しやってアマチュア社会人演劇をやってきたのだろうか、と最近よく考える。
どうして、それがやれなくなってしまったんだろうか、と思う。
古い日記を読むと「このメンバーでやれる事がまだあるはずだ」と、当時の自分が吠えている様子が見られる。
演劇というのはとても効率の悪い表現方法で、ただ単に自分がやりたいだけ、では全く作る事ができない。
どんな仲間に恵まれるのか、ということが何よりもまず大事だ。
この人たちと一緒ならどこまででも行けるだろう、という根拠の無い確信があって、それで初めて、長く大変な稽古期間を乗り越えることができる。
自分のことだけを考えるのなら、とてもでは無いが続けられない。
だから、そのモチベーションが下がってしまった、という事なのだろう。
少なくとも現状のように、俺が声を上げなければ動かない、というのでは、声を上げる必要を感じる事ができない。
これで良いのかもしれない。
サムライズはとても良いチームだったが、時間の流れには勝つことができない。
この人たちとなら新しい景色が見られるはずだ、という根拠の無い確信が得られる日まで眠らせておいても良いのかもしれない。
始めるのは簡単で、続けるのは大変だけど、一番大変なのはいつだって終わらせる時だ。
今日は一日雨らしい。
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