友人シゲモト君のご尊父様葬儀。
遊佐町で朝の九時からということなので、エツオ先生とヤクワ先生とで出かける。
新庄経由で向かうが、自動車道を走っていると路面が白くなってくる。
冬だ。
戸沢村のあたりでは最上川対岸の山々が、いい感じの水墨画みたいになっている。
舟下りとかしたら良いんだろうなぁ、などと、のんきなことを考えながら運転する。
八時半ころ、到着。
まだ66歳だったそうで、それは若い。
ウチの父親と同い年だ。
人望の厚かった方のようで、たくさんの弔問客が訪れている。
シゲモト君、おつかれさま。
大変だったよね。
十時くらいに葬儀は終わったのだが、
一日お休みをいただいてきたので実家に行ってみる。
たまには親孝行せねばなるまい。
先頃、父も完全に退職したので、毎日日曜日のように暮らしている。
部屋のテレビが42型とかになっていて、狭い部屋なのにこんなに大きいテレビでどうするんだろうと思う。ベッドに座らないと見られないらしい。
3Dがついてるんだ、とかいう事で録画してあった世界遺産3Dを勧められる。
おお、飛び出す、っていうか、奥行きがある。
デジカメで撮った画像をテレビで見られるようにしたのだが、
動画がうまく入っていかない、どうなってるんだ、と聞かれる。
いろいろいじってみる。が、うまくいかない。
ユーザーサポートに電話をかけることに。
結局、デジカメの動画形式をサポートしていない、ということのようだ。
やおらパンフレットを取り出し、このデジカメだと大丈夫か、と聞く父。
たしかにその機種だったら大丈夫みたいだけど、なに?買うんですか?
そうやって、どんどん新しいもの買わなくても良いように思いますよ。おいらは。
親孝行になっているんだか、なっていないんだか判らないが、
4時間ぐらいそのように実家ですごした。
色々と大変なことはあるようだが、いまのところは大丈夫。
帰りに、せっかくだから土門拳記念館に寄る。
平日の午後で他には誰もいない。
実家から車で三分くらいのところだが、長らく訪れてなかった。
小学校の遠足か何かで来たり、大学生の頃に何回か来たり。
ということは、15年振りとかだろうか。
「筑豊のこどもたち」が展示されている。
貧しい。
畳が腐って落ちているし、扉が開かなくて壁板の剥がれたところから出入りしている。
それでも子どもたちは笑いながら暮らしている。
1959年。日本はこういう国だったんだ。
メインの展示は「古寺巡礼」
小学生だったころも凄いと思ってみたが、今、見てもすごい。
見る部分はもちろん違ってたりするのだが、変わらずすごい。
三仏寺投入堂の蔵王権現がお気に入り。
シュっとしてる方も、どういうバランスで立ってるんだろう、とか思うけど、
素朴な方がなんとも言えず良い。
風が強くなってきて、雪が舞ってきた。
東根で風が強い、風が強いなんて言ったって、庄内ではこれが普通だものな。
池の鴨が黒く漂っている。
白鳥が声を上げながら川に向かって飛んでいる。
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