地震から一週間が経過。
東根ではすっかり日常の生活が戻ってきている。
どこのお店に行っても棚がガラガラであること、とか、ガソリンスタンドに連日長蛇の行列が生じていること、とか、そんなことはあるものの、家でじっとしているだけならば何ということも無い。
今朝、灯油を買いに出かけてみた。
ガソリンを求める車の列は、あいかわらず大変な事になっていたが、欲しいのは灯油なのでスタンドの近くに車を停め、ポリタンクを持って歩く。
20人くらいは並んでいたが、30分程待つと買えた。
偶然、列の後ろに並んでいたのが、いつもタントクルの受付でお世話になる方で、しばらくお話しする事ができたのだが、やはりこの近辺では燃料不足が一番大きな問題だと思われる。
スタンドの方のお話では毎日タンクローリーは来るのだけど、昼までで閉店にするという。売り切れるのだろう。
今日あたりは比較的暖かいので、灯油ストーブも点けないでしのげるのだが、来週はまた冷え込むとのこと。
先日の大雪(楯岡の雪も酷かった!学校総出でズブ濡れで除雪したのに、2時間経ったらまた同じくらい積もってた!少なく見積もっても100cmは積もったはず)の際も思ったのだが、被災地ではどれだけ寒い思いをして避難所暮らしをしてらっしゃるだろうか。
本当に天を仰ぐしかない。
JR奥羽本線の復旧見通しが立たないので、生徒の登校は最小限にとどめる事、という通達が来た。
学校は24日の修了式/離任式までお休み。
部活で登校させるのも望ましくない、とのことで一切の部活動がストップ。
ボランティア上演も無しになってしまった。
しかし、まあ、元気で暮らせるだけでもありがたいと思わねばならない。
侍'zもガソリンのメドがつくまでお休み。北は新庄、南は山形から集まって稽古をしているので、ガソリンが来ないのでは身動きが取れない。
原子力発電所が大変な事になっていて、学校にいるとあちこちから解説を求められる。
一応、理科を教えて暮らしているので、噛み砕いて説明をしたいのだが、なかなか難しい。
半減期、って言葉をうっかり使ったりすると、半減期の説明をするために更にヤヤコしい事を説明しなきゃならなくなったりして。
本当に「一言で説明できないようなモノ」の恩恵で、我々は普段の生活を成り立たせているんだなぁ、と痛感。
政府の言う「20km圏内退避。30km圏内屋内待機」は、妥当だろう、と思う。
データが偽りの無いものなら、論理的に考えて、その措置で大丈夫だと思う。
一方で、心情としては、危ない距離では無いけど逃げたい、という気持ちもよく分かる。
例えば自分が35kmの場所に住んでいたとして、危なくないから普段通りに暮らしても大丈夫だ、と頭でわかっていても、心穏やかに暮らせるとは思えない。
この一週間は自分の弱さと向き合わなければならないことが、ずいぶんたくさんあった。
結局ガソリンだって2000円分詰めてしまったのだし、電池だって少し買いすぎたように思う。
元来、弱い人間なので、あまり大した事はできないし、言ってることとやってることが違うじゃないか、ということもある。
あるのだけど、それでも何か自分に出来ることは無いだろうか。
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