2019/09/11

支援委員会、心音

今日の会議は支援委員会。
職員数の少ない学校なので、会議があれば、近藤はほとんど全てに招集される。

支援委員会は、特別な支援を必要としている生徒について、一人ひとり支援の状況を確認し、今後必要な策を講じるための会議。どの学校にもあって、ウチの学校では毎月開催されている。

「特別な支援」っていうのは誤解されやすい言葉だ。当たり前のことだけど、人間は100人いれば100人みんな違うので、全ての人がその人に合った特別な支援を受けられれば、みんな生きていくのが楽になる。
例えば近藤はどちらかというと多動気味の人なので、動き回ることを禁じられて一つの仕事を集中して毎日毎日やりなさい、とか言われると、たぶん、相当、困る。やらなきゃいけないことはやらなきゃいけないんだけど、少しでも困り感が軽減するように支援を受けることが出来るんなら、それは楽だろう。

学校は基本、決まったプログラムで集団行動するように設定されているので、やっぱり辛い人にとっては辛いわけで、この人はこういう困り感があるみたいなので何か良い手は無いもんですかね、っていうのを職員で話し合うことは必要。

で、担任が特に「困ってそうな人」を選んで、10人ぐらいの職員で話し合う。

毎月やるので、前回から特に進展がない人もいるし、夏休み中に困り感が高まってしまった人もいるし、就職を前にして落ち着いてきた人もいる。
本人は困ってないんだけど保護者の方が困っている人もいるし、もう、ほんとうにいろんな人がいる。

何か卓越した解決策が出されるわけではないんだけど、まあ、でも、教育っていうのはそういうもんだろうと思う。毎日毎日、少しずつ、進んだり戻ったり。

教職員の人数が、せめてもう少し多ければ、というのは常に思う。

帰宅。
娘は保育園の運動会前で、いろんな応援を覚えてくる。
今年は金太郎組と桃太郎組に分かれて戦うらしい。
娘は金太郎組。
金太郎は坂田公時っていう人でね、と説明するが、もちろん聞いてない。

寝かしつける時に心臓の音を聞きたがるので、胸の上に娘の頭を乗せる。
聞こえない、というが、そんなことは無いだろう。
試しに娘の胸に耳をつけてみると、思ったより大きな心臓の音がする。
他人の心音を聞く機会なんて、最近なかったので、こんなに大きな音がするのだと驚く。
皮膚が薄いのかな、とか思う。

もう一度、娘の耳を自分の胸にあてがう。
ドッ、ドッ、ドッ、ドッ、と娘が言う。

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