県教委からの強いお達しで、夏季特休6日間は完全に消化しなければならない。
今年の盆休みはカレンダー通りでも結構長かったので、8月中には4日間しか夏休みを取らなかった。9月中にあと2日間休まなければならない。
というわけで、今日は1時間目に会議をして、3時間目に授業をしてから夏休みをもらった。
特休は1日単位でしか取れないので、3時間目までの業務については、透明人間扱い。
休日は4歳の娘と行動を共にしているので、自分の好きなところに行く機会はほとんど無い。平日にお休みを取ると、娘が保育園に行っている間は自由に出歩くことができる。
とりあえず晴れているので、水族館に行ってみる。
クラゲで有名なこの水族館には、よく娘と一緒に来る。
でも、娘の興味の対象と、私の興味の対象はずいぶん違うし、4歳児の集中力は長く続かないので、ひれあしショーを見てクラゲアイスを食べて帰ろう、ということになってしまう。
私はタコが見たいのだ。カメも見たい。クラゲも、もっとぼんやり長い時間見たい。
というわけで、平日の昼に、半袖のワイシャツを着たおじさんが、一人でずーっとタコの水槽の前に立っていることになる。
この水槽の中には大きなミズダコが二匹いるのだが、本当にタコというのは何だかよく分からない生き物だ。あれはいったい何なのだろう。
おそらく呼吸器なのだろうけど、目の横あたりに穴が開いていて、水がかなりの勢いで出入りしている。時折、何か複雑な形をした器官が水と一緒に出入りしたりする。
よく分からない。
よく分からないので、ずーっと見ている。
カメは前に来た時より数が減っていた。
冬の間、冷たい日本海に迷い込んだカメを保護しているのだそうだ。夏になって海水温が上がったら、沖で放流してあげるのだという。5月に来たときは5匹くらいいたのが、2匹しかいなくなっていた。
水槽に残っていたカメはまだ小さかった。もう少し大きくなるまで保護するのだろう。
アカウミガメは甲羅がトゲトゲで、アオウミガメは甲羅がスベスベなのだそうだ。逆だったか。
スベスベの小さいカメは元気に泳いでいて、水槽に頭からぶつかったりしていた。コツン、くらいだが、あれは痛くないのか。
クラゲは、お客さんの多くはミズクラゲの大群に歓声を上げるのだが、私はズッキーニみたいな形のクラゲが好きだ。体の周囲が光を受けて虹色に光る。どちらが前でどちらが後ろか分からない。水流に乗ってただただ漂っている。
いずれにしても何を考えているのか分からない生き物たちを、水槽の前に突っ立ってずーっと見ていた。特に教訓は無い。
そうこうしているうちに2時間くらい経ってしまったので、大きな本屋に移動。
こちらに越してきてじき2年になるが、大きな本屋が近所に無い、というのは本当に困ったことだ。
必要な本ならネットで買えばいいのだが、本屋で本を見て歩く、というのはネットで本を探すこととは根本的に違う。
普段見ない棚の本を2時間くらい見てまわる。
帰り道、田んぼで稲刈りをしているのを見かける。
早稲なのだろうけど、もうそんな時期か。
天気がいい。風が涼しくて心地よい。
帰宅してみんなで夕食を食べる。
今日はすみれ組さんは、お休みの人はいなかった?
と娘に聞くと、嫌そうな顔をして
またー?いっつもそれ。
と言われる。話の取っ掛かりとしては悪くないと思っているのだが。
妻が、そのうちウザいって言われるよ、と言う。
そうかもしれない。
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